概要(建築コンセプト)
下町風情の街並みが広がる環境の中「新しさと懐かしさが同時に息づき、ギャップを楽しめる大人の遊び場」をテーマにマンションを設計。高級感と予算のバランスを取り、高い資産価値とより高い利回りを実現した。外観は工業的なインダストリアル要素を加えたブルックリンスタイルで、レトロとモダンの融合を演出。
立地の課題をメリットに変える設計
最寄り駅の裏道で間口が狭く、計画地は奥まっているという立地条件。周辺には古い建築物が並んでおり、新築の際には様々な関連法規や条例などをクリアする必要性があった。そこでまず、土地の形状に合わせて、共用部のプランニングからスタート。たとえば、エレベーターを前から入って後ろから出るスルータイプにすることでマンション全体の利便性を向上させる工夫を凝らしつつ、専有部は通常よりも広い間取りを確保した。
加えて急増していた在宅ワークのニーズに応えるため、備え付けデスクや書斎になるスペースを作りネット環境も整備。ワークスタイルと住みやすさを追求したことで、利回りの高い物件に仕上げた。
メリハリのあるデザイン。高級感も予算も満たす
「奥行きのあるエントランスホールは、無骨な素材感の中に“洗練性を持たせる”というクラフトマンシップをテーマにしたデザインで、街ゆく人々を誘う“アイキャッチ”につなげた。また、オーナー様の「高級感と予算のバランス」という要望を最大限に取り入れたことも、注目すべき点のひとつ。設計と建築部門が緻密なコミュニケーションを重ねながら、豪華な見栄えや品格を保ちつつ、バリュー・エンジニアリングを具現化した。
設計者のこだわり
目指したのは「周りにはあまり見られない洗練されたマンションとして、街のアクセントになること」。通常であれば「赤レンガで無難に仕上げる」といった選択肢になり、古めかしい建築物になりがちだが、このマンションではインダストリアルなファサードに仕上げるなどチャレンジや工夫を凝らし、先進性を落とし込んで仕上げることができた。
設計者 株式会社リンクス・ビルド 一級建築士 金森 主計
物件詳細
住所 | 東京都江戸川区平井4-10-11 |
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構造 | RC |
階数 | 10階 |
種類 | 共同住宅 |
タイプ | 1K(28戸) 2R(1戸) 1LDK(7戸) |
交通 | JR総武線 平井駅 2分 |