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リンクス・エステートでは、社員の成長のために、宅地建物取引士(宅建)や賃貸不動産経営管理士などの資格への挑戦をサポートする仕組みと風土があります。今回は、入社1年目で宅建の資格試験に合格した芝田さんに、資産管理部クリーン課(以下:クリーン課)からの初の宅建合格者となった過程について聞きました。
自社物件が中心の清掃業務というところに惹かれて入社
――入社までの経緯について教えてください。
大学卒業後は警備会社に就職したのですが、その会社が吸収合併されて環境が変わったことで、転職を考えました。前職では事務所での事務作業が多かったのですが、もっと現場で働きたいと思ったのと、体を動かすことがもともと好きだったことから、マンションの清掃の仕事に興味を持ちました。
そんなときにリンクスグループを知り、不動産会社として自社物件の清掃を行う点に魅力に感じました。自社の建物ということで、何かトラブルがあったときの調整のしやすさやスピード感のほか、やりがいも感じられるのではと考えたからです。こうした経緯があり、2023年の12 月末に入社しました。
――クリーン課としての現在の業務内容を教えてください。
大きく分けて定期清掃と日常清掃の2種類があり、定期清掃では高圧洗浄機やポリッシャー、自動洗浄機などの機器を使った大がかりな清掃を行います。一方の日常清掃は、船橋市内の物件を回り、簡単な清掃を行っていくものです。日常清掃は1人で担当し、定期清掃はおおむね 2人でチームを組み、大きな物件だと3人で出向くこともあります。
――仕事のやりがいはどのような点にありますか?
普段、現場で入居者の方と顔を合わせることはあまりないのですが、時折すれ違うときに「ありがとう」や「ごくろうさま」といった感謝の言葉をかけてもらえたときにはうれしい気持ちになりますね。
勉強は嫌いではなかったし、せっかくだから頑張ってみようと宅建に挑戦
――芝田さんは最近、宅建の資格を取得されたそうですね。試験にはいつ頃合格されましたか?
合格したのは2024年11月の終わりごろです。試験は10月下旬にありました。
――宅建の資格に挑戦しようと思われた動機を教えてください。
入社時の面接の際、「入社後、資格を取得するつもりはありますか?」と質問されたのがきっかけです。会社から資格取得に向けての費用を出していただけることも聞いて、ぜひ前向きに考えたいと答えました。もともと勉強は嫌いではなかったですし、せっかく不動産会社に入るのだから挑戦してみようと思ったのが動機ですね。
――勉強はいつ頃から始められたのですか?
試験の半年前、4月から会社の近くにある資格試験予備校に通い始めました。平日、仕事が終わってから通う方法もありましたが、私は仕事後はゆっくり休みたいタイプだったので、毎週日曜日の14時から18時半までの授業に通う形にしました。
ちなみに、私は日曜日に通うカリキュラムにしましたが、平日の残業がほとんどありませんから、仕事終わりに通うこともできます。自分のスタイルに合わせた通い方ができるのも、うれしいポイントです。
――資格取得にあたって、会社からはどのようなサポートがありましたか?
授業料やテキスト代を含めた学校関連の費用が20万円〜35万円くらい必要でしたが、それをすべて会社が負担してくれました。加えて、受験時の受験料も全額補助でした。ですから、資格取得にかかる費用については、自分ではまったく負担していません。
それだけの費用を出してもらうわけですから、その分頑張りたいという気持ちはありましたし、毎週日曜日は休まずきちんと予備校に通いました。通学3か月目からは、趣味の釣りも封印して、一発合格を目指して集中して取り組んでいました。
――合格に向けてどういった勉強をされていたのでしょうか?
毎週予備校から出される宿題をやりつつ、終盤の追い込みの段階ではテキストの問題集を解いたり、苦手なところを重点的に読み込んだりしていました。
宿題には予習と復習の2通りの内容があって、毎週1時間半程度はかかっていたと思います。1週間単位ではおそらく 6~ 7 時間は勉強していたでしょうか。それを半年ですから、合わせて100〜200時間程度の勉強を積み重ねていったと思います。
また、試験直前は有給休暇も活用して勉強の時間を確保していました。元々当社は有給休暇を取りやすい会社ですが、試験直前は1週間に1日のペースで取らせてもらい、計3~4日間を受験対策に充てました。
周囲の社員からは、資格取得者ならではの具体的なアドバイスをもらえた
――受験に向けて、社員の皆さんから励ましや後押しはありましたか?
他の部署の皆さんも含めて、「頑張ってね」といった声かけはずいぶんとしてもらいました。また、すでに宅建資格を持っている先輩からは、「YouTubeの解説動画を見たらいいよ」と教えていただくこともありましたね。ほかにも、問題の傾向や出題ジャンルの割合、また効果的な勉強法など、経験者ならではの具体的なアドバイスをもらえたのもありがたかったです。
私が宅建を受けるという話もいつの間にか広がっていて(笑)、皆さん温かく応援してくれました。こうした皆さんからの励ましや、会社からの費用面でのサポートが、「一回で合格したい」と勉強を頑張る原動力になっていたのかも知れません。
――合格時のエピソードと、ご感想を教えてください。
実は、合格発表の日をすっかり忘れていまして……。勉強も試験もやるだけやったから、あとの結果は変えられないし、気にしないでおこうという心持ちだったのです。合格発表当日は、上司がネットでの発表を見てくれていて、現場で働いていた自分に「合格していたね、おめでとう」と連絡をいただきました。まずは安心したのと、上司をはじめ、皆さんからお祝いの言葉をかけてもらえたのもうれしかったです。
ちなみに、合格して宅建資格を取得したことで、毎月の給与に資格手当がつくようになったのと、合格に対するお祝い金も会社からいただきました。
コンディションの良い状態で、いかに集中して勉強を継続していけるかが大事
――宅建の資格を取得したことで、今後に向けて何か考えていることはありますか?
私の業務内では直接的に何かに活かせるというものではないので、今の段階では特にありません。それよりも、会社のサポートによって資格取得できるということを、これから入社してくる人たちに知ってもらえたら良いですし、その役に立てたらと思います。
――クリーン課のメンバーとしての、今後の目標を教えてください。
現状の清掃の業務自体の質を上げていくことはもちろんですが、それとは別に、クリーン課としての仕事の範囲を広げていくことにもトライしたいと考えています。例えば、建物の扉の不具合などの修繕など、単なる清掃業務にとどまらず、建物の維持管理までを担うことができればいっそう仕事の幅が広がっていくのではないかと思います。
――最後に、働きながら資格を取得するコツについて、何かアドバイスはありますか?
ひとつは、休みの日にしっかりと勉強することでしょうか。睡眠時間を削ってコンディションの悪い状態で勉強したところで、なかなか身に付くものでもないでしょうし、かえって効率が悪いと思いますから。元気な状態でいかに集中して勉強を継続していけるかが大切だと、自分自身の経験から感じます。