概要（背景や目的、経緯などについて）

リンクスグループの一角、リンクス・エステートの本社ビル。道路向かいにあるリンクス・ビルド本社ビルと同じく「街とともに成長し、飛躍する」というコンセプトを継承。また、裏手大通りから見えるビル背面側が美しく見えるように工夫を凝らしたこともポイントのひとつ。

グループとして統一したコンセプト。背面側も美しく

外観はリンクス・ビルド本社ビルと同じく、各階にスラブを翼のように伸ばす“飛躍”をコンセプトとすることで、グループとしての統一感を醸成。裏手大通りから見えるビル背面側にはフィンを連続させて立て、冷たいイメージを排除した壁面の材質や色合いにするなど「魅せる背面側」に仕上げ、美しさを追求した。夜になると、フィンの間に設置した照明がビルを優しくライトアップ。街行く人々に灯火で落ち着きと安心を与えている。

ファサードでは「引き」をつくり、バランスと開放感を

ファサードの特徴は道路との間に「引き」のスペースをとった点。敷地に対してビルをセットバックさせることで建物全体の景観バランスを整えると同時に、ゆとりと高級感あるファサードを実現。また植栽を施したことで、街へ緑の変化を与えるきっかけづくりの一手を打った。正面には1階テナント用の2つの入口と、大人数でも安全に2階テナントに移動しやすいよう、右手に大きな階段を設置。大きな階段がエントランスの表情を格調高く見せるためのアクセントになっている。

闇を消す輝きで防災に役立ち、待ち時間を忘れさせる効果も

夜間には、ファザードや背面側の外観、そしてエントランスに明かりが灯る。また、エントランスホールは入口から奥に向けて光の帯を導く壁を作ることで、防災面で役立つと同時に奥まったエレベーターへの道しるべに。さらに、エレベーターが到着するまでの間、光に包まれた空間が高揚感を演出し、待ち時間の長さを忘れさせる。

設計者　株式会社リンクス・ビルド　一級建築士　島田 義之

設計協力　ナチュラルデザイン一級建築士事務所　一級建築士　佐藤 修 様

物件詳細