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Works

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世界と日本の架け橋「暖簾(のれん)」がモチーフ。
「用地が多角形」という課題を、円弧で強みへ。

azabudai_1_-chome_tenant_building_new_construction 麻布台1丁目テナントビル新築工事

概要(背景や経緯、課題などについて)

麻布十番や六本木に近接し、都心の中でも超一等地の角地という立地条件。周辺には近代的なオフィスビルなどが立ち並んでいる。裏に公共施設が隣接していることや近隣とのレベル差、目前に地下道への入り口があり「搬入経路が1通路しか使えない」などの制約が重なった。最大の課題は「用地が多角形」という。本テナントビルではその課題を独自のコンセプトによってメリットへと変え、資産価値を大いに高めた物件として完成させた。

外観

スリットを切り、昼に柔らかさを夜の街にインパクトを

現在はダイバーシティに溢れ、世界中の人々が行き交う国際都市として賑わいを見せる地域だが、かつては大名屋敷の土地柄であった。その独特の個性や歴史背景を受けて、海外に向けて日本らしさの発信を熟慮した結果「暖簾(のれん)」というキーワードをコンセプトに。道路に接する面を、緩やかなアールのガラス張りにすることで「暖簾」をモチーフにした外観へと仕上げた。特筆すべきは全面をガラスにするのではなく、あえてスリットを切ったことで陰影を描き出すとともに、「暖簾」の柔らかい雰囲気を醸成した点。さらに日が落ちると、陰影がくっきりと現れインパクトのある夜景として輝きを放っている。

外観

外に広がる開放感を演出

多角形の複雑な土地の形状を利用し、外に向けて展開する円弧型のデザインを施した。屋内も道路側の窓に向けて開放感ある空間を提供し、室内に足を踏み入れた瞬間から外にどんどんと広がっていくイメージを感じさせる。室内の天井に対し、窓がある外側を高くすることでより開放感を演出した。また、デザイン性溢れる演出の裏ではコスト抑制にも注力。たとえばガラス張りの「暖簾」は婉曲型のガラスを使用した場合、高価な特注品となるが、既製品の直線ガラスでアール型を表現できるように、事前にシュミレーションをした上で、丁寧に組み合わせた。

窓からの眺望

エントランスにも「和」を表現

エントランス内外の壁には落ち着きのある石タイルを用いることで「和」を表現した。また、天井部分に室外機などを置くための目隠しを作るなど、街行く人々の視線を最大限に考慮した気配りが施されている。大胆な「暖簾」というコンセプトに創り込んだ屋内空間、そしてきめ細やかな配慮により圧倒的需要を受けた。

 

設計者 株式会社リンクス・ビルド 一級建築士 島田 義之

設計協力 ナチュラルデザイン一級建築士事務所 一級建築士 佐藤

 

物件詳細

住所 東京都 港区 麻布台 1-5-9
構造 RC
階数 7階
種類 店舗
事務所
交通 東京メトロ南北線 六本木一丁目駅 4分
都営大江戸線 六本木駅 7分

 

外観
外観 夜景
エントランス
サイン看板
エレベーターホール
内観
給湯室
トイレ

本件に関するお問い合わせ先

株式会社リンクス・ビルド / TEL:047-460-5222
〒273-0005 千葉県船橋市本町7-10-1

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