概要（設計の背景や経緯など）

リンクスグループの一角、リンクス・ビルドの本社ビル。テナント貸室面積を大きく取るという戦略に対し、様々な設計上の工夫でテナントの価値を向上させた。また、南面と東面双方のファサードにより「遠くから見ても品のある存在感」の顔つきを持つビルに仕上げた。

「飛躍」を表すコンセプトとデザイン

地域住民や街行く人々に「地域密着型で街とともに成長する企業」として印象付けることを主眼に設計。各階に翼に見立てたスラブを設置することで、まるで羽ばたくような“飛躍”を表現した。ファサードの工夫としては南面と東面の1～2階部分を総ガラス張り風にしつらえ、3階以上はガラスと鏡面仕上げルーバーを組み合わせることで、豪華さやインパクトを与えている。

刻々と変化する街並みを映し出す

ガラスと鏡面仕上げルーバーは街の風景や雰囲気を映し出し、時間帯や角度などによってさまざまな表情を魅せる。それにより、通行する人々とテナントで働く人々が対話を楽しむかのような空気感を醸成した。また、統一感を持たせた南面と東面のファサードにより、ボリューム感のあるデザインとした。

テナント貸室専有面積の最大化を実現

テナント貸室面積を大きく確保するため、階段を外階段にするなどの調整を行なった。エントランスは一方を高級感のある石調仕立てとし、もう一方を金属調に仕立てることで限られたスペースに奥行きのある空間を演出。また、エレベーター中にセキュリティキーを設置することで、安全面を確保しつつ省スペースのエントランスを実現した。

設計者　株式会社リンクス・ビルド　一級建築士　島田 義之

設計協力　ナチュラルデザイン一級建築士事務所　一級建築士　佐藤 修 様

住所	千葉県船橋市本町7-10-1
構造	RC
階数	5階
種類	事務所 店舗
交通	JR総武線 船橋 6分 東武野田線 船橋 6分 東葉高速線 東海神 6分 京成線 京成船橋 8分