概要(設計の背景や経緯など)
施主様からは「一風変わった、独特で魅力のあるマンションを建てて欲しい」というオファー。数多くの外観案を提案し、最も個性豊かなデザインが採用された。エントランス内部には、墨田区に伝わる伝統工芸の「江戸切子」をモチーフにしたタイルを壁一面に一枚一枚手作業で貼り付け、施主様のこだわりを形にした。
コンセプトや特徴について
隣地を流れる大横川を使った物流が盛んな土地柄だったことから、「川の流れ」をコンセプトに採用。外壁に白と黒が帯状に入り混じった配色を施すことで「川のせせらぎ」を表現した。また、手すりやバルコニーを視認させない設計とすることで「塊感」を表現し、ホテルを思わせるスタイリッシュな外観に。「川のせせらぎ」と「塊感」により、アートのような集合体の美しさをデザインした。
「江戸切子」をモチーフにした、川を思わせる仕掛けを
エントランスには川辺を思わせる石貼りを採用。モニュメントとして船着き場を想起させる黒い石のベンチをさりげなく配置。エントランスホールには「江戸切子」をモチーフにした白い壁があり、上部に仕込まれた照明により数秒ごとに合計12色に変化するという遊び心を盛り込んだ。目を凝らして眺めると、貝殻のような形状のタイルが一枚ずつ丁寧に貼られていることがわかる。これは職人が手貼りで丁寧に作業したもので、事前に綿密なシュミレーションで下絵を準備した。近くでみるとさらに細かい変化や表情を楽しむことができる。
設計者 株式会社リンクス・ビルド 一級建築士 島田 義之
設計協力 ナチュラルデザイン一級建築士事務所 一級建築士 佐藤 修 様
物件詳細
住所 | 東京都墨田区江東橋1-8-11 |
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構造 | RC |
階数 | 11階 |
種類 | 共同住宅 |
タイプ | 1R(6戸) 1K(11戸) 1LDK(9戸) |
交通 | JR総武線 錦糸町 10分 |