概要(課題や背景について)
「60戸確保」が施主様の最優先要件。高さ制限や日影規制、北側斜線制限といった様々な条件を、4階建てで一部3階をセットバックする事でクリアし、高い資産価値をもたらすマンションへと仕上げた。また、地域条例における駐車場と駐輪場の設置基準に対しても、デザインと設計で物件の強みへと変換。
クライアントの要望に応え、ホテル調に
美しさを追求しながらもトータルコストを抑制し、低層階で収益性を上げる物件にする工夫のひとつとして柱には「壁式」を採用。マンションの内部は「ホテル調」をテーマに、屋内共用部の壁と天井をクロス仕上げにすることで高級感をもたらした。
ファサードの特徴やデザイン
ファサードの特徴として、バルコニーを巻き込み型のデザインとすることで表情や趣きをもたらした。また、正面から見て目の前に露出する階に、金属の縦ルーバーを用いることで、ファサード全体のバランスを考慮したデザインとした。さらに階段の手すりを黒くして外から目立たなくするなど、きめ細やかな工夫を凝らしている。正面のエントランスの床には大判の石を貼り、石調をメインにデザインするなど高級感と豪華さを両立させた。
設計の上での工夫
エントランスの前に広い駐車場を配置することで、道路からの導線を広く見せる視線誘導を行なった。遊び心よりも質実剛健なデザインと設計を優先した。高級感を醸成しつつコストを抑制し、外観や内観ともにまとまりのあるものに仕上げたことが評価され、周辺地域の不動産価値のマーケットバリューを押し上げた。また、工夫の一例として駐輪場が挙げられる。メイン道路から駐輪場に向かう際に1階の専有部を通ることから、プライバシーの保護が求められた。そこで1階の全部屋に防犯シャッターを装着。さらに、常緑低木を生け垣のように植栽することで美観を保ちつつも遮蔽効果をもたらした。
設計者 株式会社リンクス・ビルド 一級建築士 島田 義之
設計協力 SUNAO設計 一級建築士 山口 淳 様
物件詳細
住所 | 千葉県市川市欠真間2-5-13 |
---|---|
構造 | RC |
階数 | 4階 |
種類 | 共同住宅 |
タイプ | 1K(60戸) |
交通 | 東京メトロ東西線 南行徳駅 徒歩9分 東京メトロ東西線 行徳駅 徒歩14分 |